ある雑誌の取材で旅のお話をさせてもらった
写真を一枚と言われて
旅の写真を見返す機会に
こんなところあんなところ
もう一度みかえしたらその時いった感覚が
ふっとよぎる
今もそこにはこの景色があってすれ違ったひとたちが
あの場所で同じように生活しているのかもしれないと
そんなことを考えると心がふっと解き放たれる
死ぬほどの数の景色と 死ぬほどの数の人生と
なんでこの体の中にわたしがいるんだろうか
なんでここに暮らして ご飯をたべたり
音楽をつくっったり歌をうたったりしているんだろうか
小雨が降る涼しい夜になあ
泳ぐみたいに空をとんでなあ
ちりちりとわたし
風にとかされてしまったらいい